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ダイエット中のタンパク質摂取量、なぜ数字だけに執着してはいけないのか?
ブログ 2026年5月21日

ダイエット中のタンパク質摂取量、なぜ数字だけに執着してはいけないのか?

崔然昇
崔然昇
代表院長

ダイエットのカウンセリングをしていると、食事日記で真っ先に目に付くのが「鶏むね肉」です。「院長、私は毎日鶏むね肉を3パック欠かさず食べています」とおっしゃる方が本当に多いです。しかし、いざインボディ(InBody)の数値を確認してみると、筋肉量は減り、基礎代謝量が底をついているケースを頻繁に目にします。

意欲満々で始めたダイエット中のタンパク質摂取量の設定が、なぜ実戦では期待通りの結果につながらないのでしょうか? 私も以前、むやみにタンパク質さえ多く摂れば筋肉がつくと思い込み、無駄な努力を重ねた経験があるので、そのもどかしさはよく分かります。単に数字を満たすことよりも重要なのは、自分の体がそのタンパク質を受け入れる準備ができているか、そして自分の活動量に見合った「本当の数値」を見つけることです。

今日は診察室で患者様とお話しする内容を基に、筋肉を守り体脂肪だけを削ぎ落とす、合理的なタンパク質摂取基準について整理していきます。

ダイエット中のタンパク質摂取量、なぜ数字だけに執着してはいけないのか?

私たちがタンパク質に執着する最大の理由は「筋損失(カタボリック)」への恐怖からです。体重が減る時に筋肉まで落ちてしまうと基礎代謝量が下がり、結局リバウンドしやすい体になるという事実は、皆さんもよくご存知でしょう。しかし、ダイエット中のタンパク質摂取量を決定する際、単に「体重1kgあたり何g」という公式だけに囚われてしまうと、大切なことを見落としやすくなります。

タンパク質は体内で筋肉の材料になるだけでなく、ホルモンや酵素を作る核心成分です。特に毛細血管の内皮細胞表面にある糖タンパク質の層、グリコカリックス(Glycocalyx)は、血液と組織の間の物質交換を担う障壁の役割を果たします。タンパク質摂取が極端に不足すると、こうした微細な構造物まで弱まり、代謝効率が急激に低下します。

では、無条件にたくさん食べればすべて筋肉になるのでしょうか? そうではありません。私たちの体の消化吸収能力には限界があります。一度に消化できる量を超えると、残ったタンパク質は肝臓や腎臓に負担をかけたり、むしろ毒素として作用したりすることがあります。そのため、「どれだけ食べるか」と同じくらい「いかに吸収するか」が本当に重要なのです。

筋肉の減少を防ぐダイエット中のタンパク質摂取量の計算方法と基準

それでは、具体的にどの程度摂取すべきでしょうか? 一般的な成人の推奨摂取量は体重1kgあたり0.8g程度ですが、減量を目的とした食事管理を行う場合は、これよりも高い数値が必要になります。

  1. 軽い活動をする場合: 体重1kgあたり1.0g〜1.2gが適当です。60kgの女性なら1日60〜72g程度ですね。
  2. 運動を並行する場合: 体重1kgあたり1.2g〜1.5gまで増やすのが望ましいです。
  3. 高強度のウェイトトレーニングを行う場合: 体重1kgあたり1.6g〜2.0gまで考慮できます。

最近、セマグルチド(Semaglutide)成分の肥満治療薬が流行し、急激な体重減少を経験する方が増えていますが、このような場合こそ筋肉保持のためにタンパク質摂取の比率をより細かく管理する必要があります。食事量が減るため、少量であっても良質なタンパク質を選択する知恵が必要です。

一度にまとめて食べるよりも、朝・昼・晩に20〜30gずつ分けて食べる方が、タンパク質の合成効率を高める上で圧倒的に有利です。私たちの体にはタンパク質を貯蔵しておく倉庫が十分にないため、こまめに補給してあげることが筋肉を守る秘訣です。

脾虚(ひきょ)の症状がある場合はタンパク質摂取量の調節が必要です

韓医学的な観点から見ると、どんなに良いタンパク質を摂っても痩せず、元気が出ないという方は、脾虚(ひきょ)の状態である場合が多いです。脾虚とは、消化器系の気が弱まり、食物をエネルギーに変換する能力が低下した状態を指します。

このような方は、鶏むね肉やプロテインシェイクを少し飲んだだけでもお腹がパンパンに張ってガスが溜まったり、便が緩くなったりする症状が現れます。消化されなかったタンパク質は体内で痰飲(たんいん)という老廃物に変わり、むしろ循環を妨げて体をむくませてしまいます。

もし、普段から胃もたれしやすく元気がないのであれば、無理にタンパク質摂取量を増やすよりも、まずは消化力を回復させることが先決です。温かい性質の食べ物を摂取し、タンパク質も消化に良い豆腐、白身魚、あるいは発酵した大豆製品から始めるのが効果的です。脾気(ひき)を高めてこそ、ようやく摂取したタンパク質が筋肉へとつながる道が開かれるのです。

タンパク質の過剰摂取が招く湿熱(しつねつ)と代謝の停滞、どう避けるべきか?

意欲が先走ってタンパク質中心の食事ばかりに固執すると、予想外の副作用を経験することもあります。それが湿熱(しつねつ)です。野菜を摂らずに高タンパクな食事を続けると、腸内環境が悪化し、体に熱がこもって毒素が発生しやすくなります。

湿熱(しつねつ)が溜まると現れる症状は以下の通りです。

  • 口の中が粘つき、口臭が強くなる。
  • 顔に化膿性のニキビや吹き出物が出やすくなる。
  • 尿の色が濃くなり、便の臭いがきつくなる。
  • 体重減少のスピードが停滞し、体が重く感じられる。

このような状態では、ダイエット中のタンパク質摂取量を一度見直す必要があります。食物繊維が豊富な野菜をタンパク質の量の2〜3倍ほど一緒に摂取し、腸内の老廃物がスムーズに排出されるよう助けてあげなければなりません。タンパク質は「火」を熾す薪のようなもので、適切な換気(食物繊維と水分)がなければ、ただ煤(すす)を残すだけになってしまいます。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)とタンパク質中心の食事の相乗効果

体内に老廃物がすでに溜まっており、食欲のコントロールが難しい状況であれば、漢方処方の助けを借りるのも賢明な方法です。代表的なものとして防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)が挙げられます。この処方は、体内の毒素と老廃物を大小便や汗として排出させるのに卓越した効果があります。

特に腹部肥満がひどく、体に熱が多い方が高タンパクな食事をする際に発生しやすい湿熱(しつねつ)を鎮めるのに非常に有用です。防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は代謝の流れをスムーズにし、摂取したタンパク質が不要な老廃物として蓄積されず、エネルギーとしてしっかり使われるよう道を整える役割を果たします。

当院(百録潭)では、こうした原理を現代的に解釈し、患者様が日常生活で手軽に服用しながら食事管理を並行できるようサポートしています。単に食欲を抑えるだけでなく、体の循環体系を整えてタンパク質摂取の効率を最大化することが私たちの目標です。

よくある質問

Q. プロテインシェイクだけで1日の摂取量を満たしても大丈夫ですか?

シェイクはあくまで補助手段です。「噛む」という行為は消化酵素の分泌を促進し、脳に満腹信号を送る重要なプロセスです。全タンパク質摂取量の50%以上は、必ず通常の食事(肉、魚、卵、豆類など)を通じて摂取する方が、代謝の健康にとってはるかに有利です。液体中心の食事は腸の運動性を低下させ、脾虚(ひきょ)の症状を悪化させる可能性があるため注意が必要です。

Q. タンパク質を多く摂ると腎臓が悪くなるというのは本当ですか?

健康な腎臓をお持ちの方であれば、1日体重1kgあたり1.5g〜2.0g程度の摂取は大きな問題ありません。しかし、普段から腎機能が弱かったり、家族歴がある方は注意が必要です。タンパク質の代謝過程で生じる窒素老廃物を処理するプロセスが、腎臓に負担をかける可能性があるためです。ご自身の健康状態をまずチェックし、十分な水分摂取を並行しながら、段階的に量を調節していくのが安全です。

ダイエットは単に数字を減らすゲームではなく、自分の体のシステムをリモデルする過程です。今日お話ししたダイエット中のタンパク質摂取量の基準と、ご自身の体の反応(脾虚、湿熱など)をよく観察しながら、あなたにぴったりのバランスポイントを見つけてください。一人で判断するのが難しい場合は、専門家との相談を通じて現在の代謝状態を点検してみるのも良いスタートになるでしょう。

より詳しい食事管理法が気になる方は、ダイエット停滞期を克服するためのガイドの記事も併せて読んでみてください。皆さんの健康的な変化を応援しています!

崔然昇

崔然昇 代表院長

15年の臨床経験と精密なデータ分析に基づき、ダイエットから難治性疾患まで、体のバランスを取り戻す統合治癒ソリューションを提案します。

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