体脂肪率の計算方法 — BMI公式から推定式、肥満基準まで
ダイエットの相談を受けていると、「体重は減ったのに、なぜ鏡に映る姿は変わらないのですか?」と聞かれることがよくあります。私も診察室で毎回同じようにお答えしているのですが、体重計の数字よりもずっと正直な指標が別にあります。それが体脂肪率です。同じ60kgでも、脂肪が占める割合が違えば、体のラインも健康状態も大きく変わってくるからです。しかし、いざ体脂肪率をどうやって求めるのか、インボディ(体組成計)がなくても自宅で計算できるのか、迷われる方も多いようです。今日は診察室で患者様に説明するように、自宅でも活用できる体脂肪率の計算方法とその限界まで、分かりやすく紐解いていきます。

体脂肪率の定義と基本公式
体脂肪率とは、文字通り体重のうち脂肪が占める割合をパーセンテージで表した値です。最も単純な定義式は以下の通りです。
- 体脂肪率(%) = 体脂肪量(kg) ÷ 体重(kg) × 100
問題は、自宅で体脂肪量を正確に測るのが難しいという点です。そのため、一般的にはBMI・性別・年齢から推定する式を用いたり、保健所やジムにあるインボディ(BIA法)などの体組成検査で確認したりします。BMI自体は、身長と体重さえあればすぐに算出できます。
- BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m)²
広く知られている体脂肪率の推定式の一つをご紹介すると、1.2 × BMI + 0.23 × 年齢 − 10.8 × 性別 − 5.4 という形になります。ここで性別は、男性=1、女性=0として計算します。数字だけ見ると少し複雑ですが、スマートフォンの計算機を使えばすぐに答えが出ます。
実際に計算してみる例
言葉だけではイメージしにくいので、実際の数字で計算してみましょう。
まずは、体脂肪量を直接知っている場合です。体重が60kgで、インボディで体脂肪量が12kgと測定されたなら、体脂肪率は 12 ÷ 60 × 100、つまり20%になります。非常にシンプルですね。ちなみに、除脂肪量(筋肉・骨・水分の合計)は、体重から体脂肪量を引いた値です。
次に、BMIに基づいた推定式を使ってみましょう。BMI 25、年齢40歳の男性であれば、次のように計算されます。
- 1.2 × 25 + 0.23 × 40 − 10.8 × 1 − 5.4
- = 30 + 9.2 − 10.8 − 5.4
- = 23.0%
同じ条件の女性であれば、性別の項が0になるため、最後に10.8を引く必要がなくなり、その分だけ値が高くなります。女性は生理的に脂肪の割合が男性よりも高く設計されており、その差が式自体に反映されているのです。そのため、同じBMIであっても、男女で体脂肪率の解釈基準は異なります。
ただし、これはあくまで「推定式」であるという点は強調しておきたいところです。実際の体脂肪量を測定した値ではなく、統計的に当てはめた数字だからです。一度の測定値に一喜一憂するよりも、変化の傾向を見るためのツールとして活用するのがおすすめです。


結果をどのように解釈すべきか
計算はしたものの、「この数字は良い方なのですか?」と聞き直される方が非常に多いです。韓国の保健所資料で提示されている成人の肥満基準となる体脂肪率は以下の通りです。
- 男性:体脂肪率 25%以上で肥満
- 女性:体脂肪率 30%以上で肥満
先ほど例に挙げた40歳の男性(BMI 25、推定体脂肪率 23.0%)は、基準線である25%のわずか下に位置します。BMI上ではすでに肥満の入り口(25以上)ですが、体脂肪率だけを見ればギリギリ正常範囲内ということになります。このようなズレがなぜ生じるのかについては、後ほど解説します。
BMIもあわせて確認しておくと良いでしょう。韓国の成人基準では、18.5未満は低体重、18.5~22.9は正常、23~24.9は過体重、25以上は肥満と分類されます。体脂肪率とBMIを並べて見ることで、自分の体型状態がより鮮明に把握できます。

この公式が当てはまりにくいケース
推定式は便利ですが、すべての人に完璧にフィットするわけではありません。診察室で見ていると、以下のような方はBMIベースの計算にズレが生じやすいです。
- 筋肉量が多い方: ボディビルやクロスフィットを長く続けている方は、BMIが25を超えていても実際の体脂肪率は低い場合が多いです。筋肉は重いためBMIは過体重・肥満と判定されますが、推定式はそれをすべて脂肪として解釈してしまいます。
- 高齢者の隠れ肥満: 体重やBMIは正常範囲内であっても、筋肉が落ちて脂肪だけが残っている方は、推定式ではむしろ体脂肪率が低く算出される傾向があります。
- 身長が極端に高い、または低い方: BMI自体が身長の二乗で割る計算式であるため、極端な体型では歪みが大きくなります。
そのため、私は推定式を「一次スクリーニング」程度として活用することをお勧めしています。数字が微妙なラインにある場合は、保健所や病院、ジムなどでインボディなどの体組成検査を一度受けてみるのが確実です。一度測定しておけば、その後は同じ機器で変化を追跡するのも容易になります。

あわせて確認したい補完指標
体脂肪率だけでダイエットの成否を決めるのは禁物です。一緒にチェックしておくと良い指標をいくつかまとめておきます。
- 腹囲(ウエスト周囲径): 保健所の基準では、男性90cm以上、女性85cm以上であれば腹部肥満とみなされます。内臓脂肪が多い方は、BMIがそれほど高くなくても腹囲が先にサインを出すことがよくあります。
- 除脂肪量: 筋肉、骨、水分を合わせた値です。ダイエット中に体重が減ったとしても、除脂肪量まで一緒に減ってしまうと、基礎代謝量が低下してリバウンドしやすくなります。
- 体型測定(首・ウエスト・ヒップ囲): 米海軍方式のように、メジャーだけで体脂肪率を推定する方法もあります。自宅で測定でき、腹部の情報も含まれるため、単純なBMI推定式よりも体型をよく反映します。
- インボディなどの体組成検査: 部位別の筋肉量や体水分まで確認できます。同じ時間帯に定期的に測定して、推移を見ることをお勧めします。
これらの指標を一度にすべて管理する必要はありません。自分が最も気になるものを1つか2つ選び、継続的に追跡することに意味があります。
韓医学では、同じ体脂肪率であっても、その人の体質や消化・循環の状態によって捉え方が異なります。数字はあくまで出発点であり、体が脂肪をどこに、どのように蓄えているかがより重要な手がかりとなります。
今日ご紹介した公式でご自身の体脂肪率を一度計算してみて、もし数字が微妙でどのように改善すべきか迷われたら、ぜひ診察室のドアを叩いてください。私たち白鹿潭韓医院では、体脂肪率・BMI・体型情報を総合的に分析し、お体に合った食事管理と生活習慣をご提案します。必要に応じて白鹿感肥錠でその変化をサポートいたします。数字一つに振り回されず、体の変化を長期的に見守っていけるよう、私たちが寄り添い、共に歩んでまいります。