先生、実際に非対面で処方を受けて進められた方は、通常どのようなプロセスを経て、どのような結果になるのでしょうか?
「画面越しだけで本当に大丈夫か」と不安に思われる方は多いですが、まずは詳細な問診票と現在の健康状態を把握し、それに基づいたオーダーメイドの処方を行います。体質は非常に多様であるため、すぐに適応される方もいれば、細かな調整が必要な方もいらっしゃいます。すべての方に同じ結果が出るわけではないため、個々の身体状態を丁寧に観察するプロセスが不可欠です。
実際の事例をお話しします。仕事でどうしても時間が作れず、非対面で開始された40代の患者様がいらっしゃいました。当初は「食欲を抑えたい」というご要望でしたが、詳しくお話を伺うと、常に体が重く、むくみがあるとのことでした。韓医学ではこのような状態を「痰飮(たんいん)」と捉えます。老廃物が排出されずに蓄積し、循環を妨げている状態です。
また別の方は、以前に強い薬を服用し、動悸に苦しんだ経験をお持ちでした。このような方には、決して無理な処方はいたしません。まずは「脾虚(ひきょ)」、つまり消化器系の気力が低下した状態ではないかを確認し、気力を補いながらゆっくりと代謝を上げる方向で調整します。また、血液が停滞している「瘀血(おけつ)」が深い体質であれば、まずは血行を改善させることから着手します。
非対面処方において最も重要なのは、いかに密にコミュニケーションを取るかです。単に薬を配送するのではなく、患者様が感じる微細な変化を共有し、薬材の分量を少しずつ調整する過程が欠かせません。多くの経験を通じて確信しているのは、答えは既製品のような画一的な処方ではなく、「自分の体にぴったり合わせた精巧な調律」にあるということです。来院が難しい場合は、まずは非対面で対話を重ね、ご自身の身体のパターンを一緒に見つけていくことをお勧めいたします。
医療者による確認