ストレスが溜まるとつい食べ過ぎてしまいます。暴食の習慣はどうすれば直せますか?
単に意志力が不足しているわけではありません。ストレスが強くなると体内の気血の巡りが滞り、韓医学ではこれを「気滞(きたい)」と呼びます。抑え込まれた感情が食欲として表れている状態であるため、無理に食事制限をするよりも、まずは滞った気を巡らせ、消化器官のバランスを整えることが先決です。体の緊張を解くことで、「偽の空腹感」を抑えることができます。
私自身も以前、仕事のストレスが激しかった頃、夜な夜な夜食に走り、心身ともに疲弊した経験があります。暴食は単なる食欲の問題ではなく、体内の不均衡が発しているサインであることが多いです。
白鹿潭(ペクロクダム)韓医院では、以下の段階的なアプローチで治療を行います。
1. 気滞(きたい)の解消:ストレスで気の流れが停滞すると、胸が詰まった感じがし、食欲のコントロールが困難になります。まずは凝り固まった気をほぐし、心の緊張を緩和させます。
2. 痰飲(たんいん)の除去:循環が悪くなると、体内に不純物である「痰飲」が蓄積します。これが体に重だるさを与え、甘いものや刺激的な食べ物を欲する原因となります。
3. 脾虚(ひきょ)の補強:脾(消化器系)の機能が低下した状態を「脾虚」と言います。消化・吸収能力を高めることで、少量のお食事でも満足感を得られるようにします。
4. 瘀血(おけつ)の解消:血液の流れが滞る「瘀血」の状態が続くと、代謝率が低下し、太りやすい体質になります。血流を改善し、代謝を正常化させます。
結論として、ご自身の体質に合った処方により「偽の空腹感」を消していく過程が必要です。なぜ今、体が食べ物を欲しているのかを共に考え、段階的に改善していきましょう。
医療者による確認