肥満の原因
Q. 体質によって肥満の原因が違うと言われますが、どのような基準で分析するのか知りたいです。
A.
✅ **体型と性格の特徴** — 例えば少陰人は上半身より下半身が発達し、消化が弱い傾向。少陽人は比較的活動的で食欲が旺盛。 ✅ **消化・排便状態** — 脾虚では腹部膨満やガスが溜まりやすく、肝鬱ではストレス性の過食や便秘が頻発。 ✅ **冷え・熱感** — 手足の冷えや上熱下寒など体温バランスの乱れがエネルギー代謝に影響。 ✅ **脈診と舌診** — 韓医師が手首の脈と舌の形状・色・苔を診て、実際の臓腑機能状態を確認します。
📝 詳細回答
はい、患者様がおっしゃる通り、同じ体重超過でも原因は異なります。私自身も最初は「同じ脂肪なのに何が違うのか」と思っていましたが、臨床を重ねるうちに体質や臓腑の状態によってアプローチが大きく変わることを実感しました。
韓医学では主に**四象体質(사상체질)** と**臓腑虚実(장부허실)** を基準に分析します。例えば少陰人は脾臓機能が弱い**脾虚(비허)** が多く、水を飲んでもむくみ、消化が滞り脂肪が蓄積しやすいです。一方、太陰人は肝機能が比較的強いものの、**痰飲(담음)** — 粘り気のある老廃物 — が生じやすく、腹部肥満が顕著なケースがよく見られます。
実際の診療では、▶ **脈診(맥진)** で臓腑の気の強弱を、▶ **舌診(설진)** で瘀血(어혈)や痰飲の有無を、▶ **腹診(복진)** でみぞおちの圧痛や臍周囲の緊張度をチェックします。これに患者様の食習慣、睡眠、ストレス反応を加え、「この方は脾虚+瘀血タイプ」「この方は肝鬱+痰飲タイプ」と類型化し、それに合わせて漢方薬と生活指導の方針を決めます。
結局のところ、基準は「身体のどの代謝経路が滞っているか」を見極めることです。体質だけで断定的に決めるのではなく、現在の身体状態がどこに負担をかけているかを総合的に判断することが重要だと私は考えます。
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専門家監修
崔然昇
代表院長
最終レビュー 2026.05.06