実際の事例
Q. 他の方は通常どのように進められていますか?実際に経験された方の事例が気になります。
A.
体質は人それぞれ異なるため、「唯一の正解」というものはございません。食欲が抑えられずにお悩みの方もいれば、一食抜いただけで極端に体力が低下される方もいらっしゃいます。私自身も過去に無理な断食を試みた際、眩暈がして仕事に集中できず非常に苦労した経験があります。そのため、白鹿潭(ペルクダム)では単に体重を落とすことではなく、お一人おひとりの身体の状態に合わせ、「無理なく維持できる環境」を整えることに注力しております。
📝 詳細回答
診察室でお会いする患者様は、大きく分けて二つのタイプに分かれます。一つは、意欲はあるものの身体が思うように動かない方々です。韓医学ではこれを「脾虚(ひきょ)」と呼び、脾胃の機能が弱いためにエネルギー代謝がスムーズに行われていない状態を指します。こうした方に「とにかく食事量を減らしてください」と指示しても、数日で疲れ果ててしまうことが多いです。そのため、まずは気力を引き上げ、代謝を活性化させるアプローチを優先します。
もう一方は、食欲コントロールが困難だったり、身体が重だるくむくみを感じたりする方々です。この場合、身体の中に溜まった老廃物である「痰飮(たんいん)」や、血行不良によって生じる「瘀血(おけつ)」が原因であることが多くあります。単に「食べない」ことで耐えるのではなく、まずは停滞しているものを解消することが先決です。身体が軽くなれば、自然と食事制限も格段に容易になります。
もちろん、すべての方がこの二つの枠にきれいに当てはまるわけではありません。体質も生活習慣も異なるため、処方内容は完全に個別化されます。私自身も研鑽を積む過程で多くの試行錯誤をしましたが、結局のところ「自分の身体のどこが詰まっていて、どこが不足しているか」をまず把握することが最も重要であると確信しています。一人で悩まずに、現在の身体の状態を一緒に詳しく診ていきましょう。
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専門家監修
崔然昇
代表院長
最終レビュー 2026.05.13
