不眠症 - 熟睡できない
不眠症とは?
不眠症には、以下のような様々な症状が伴います。
- 寝つきが悪い入眠障害
- 眠りについてもすぐに目が覚めてしまい、再び眠ることができない睡眠維持障害
- 睡眠の質的・量的な低下による疲労感
不眠症は、日中の活動に支障をきたし、重症の場合にはうつ病や不安などの精神的な症状を伴うことがあります。眠れないことで「また眠れないのではないか」という不安感が不眠症をさらに悪化させる悪循環を繰り返し、生活の質を大きく低下させる原因となります。
不眠症の東洋医学治療
睡眠薬、精神安定剤、抗うつ剤などの薬物療法もありますが、習慣的な薬物使用による副作用、依存性、離脱症状への懸念があります。したがって、多くの人々が不眠症に対する東洋医学治療に関心を持っています。
Mandıroğlu, S., & Ozdilekcan, C. (2017). Impact of Acupuncture on Chronic Insomnia: A Report of Two Cases with Polysomnographic Evaluation. Journal of Acupuncture and Meridian Studies, 10(2), 135–138. doi:10.1016/j.jams.2016.09.018
不眠症に対する鍼治療の症例
終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)を通じて、不眠症患者における鍼治療前後の変化を報告します。
一人目の患者様
寝つきが悪く、睡眠が分断されている状態です。夜に眠れないのではないかという思いから、日中も不安を感じています。症状は5年間続いており、ここ6ヶ月でさらに悪化しました。眠ろうとベッドに入っても1時間以上寝返りを打ち、熟睡できず、5~6回は目が覚めます。朝は頭がすっきりせず、頭痛がひどいです。
二人目の患者様
入眠と睡眠維持の両方に困難を抱える49歳の主婦で、約6年間症状がありました。日中の疲労感が強く、6年前の乳がん手術以降に症状が始まり、慢性的な不眠症を訴えています。
鍼治療の方法
鍼治療は2日間隔で実施され、主に用いられたツボは頭部にある百会(ひゃくえ)、絲竹空(しちくくう)、その他に合谷(ごうこく)、三陰交(さんいんこう)などでした。鍼を刺入し、得気(とっき)感を得た後、20分間置鍼しました。終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)は、1ヶ月間隔で実施され評価されました。
両患者の終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)の変化から、sleep latencyが減少し、総睡眠時間が増加し、睡眠効率が向上したことが確認できます。睡眠段階においても、深い睡眠段階の不足が補われ、全体的な睡眠構造が回復していることを示しています。
以上、不眠症治療における鍼治療に関する研究を一つご紹介しました。不眠症でお悩みの方は、東洋医学治療をご検討ください。
#仁川不眠症