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胃が腫れた感じ、本当に腫れてるの?
ブログ 2025年6月14日

胃が腫れた感じ、本当に腫れてるの?

崔然昇
崔然昇
代表院長

こんにちは。白鹿潭韓医院です。

今日はこんなお話から始めましょう。

「たくさん食べたわけでもないのに、お腹がしょっちゅう張る感じです。」

「胃に何かがいっぱいに詰まっているようで、げっぷも出ません。」

「みぞおちが重苦しく、何かでぎゅっと押さえつけられているような圧迫感があります。」

ところが、病院で内視鏡検査をしてもらうと、医師はきっぱりと言います。

「特に異常はありません。」

ですが皆さん、その言葉が本当に問題ないという意味ではありません。今日は「胃が腫れている感じ」、この正体不明の症状について一つずつ詳しく見ていきましょう。

1. 胃は本当に腫れているのか?

まず結論から申し上げます。ほとんどの場合、胃は実際に腫れているわけではありません。「胃が腫れた」というのは正確に言えば、「胃に何かがいっぱいに詰まっている感覚」、あるいは「お腹が詰まっている感覚」、あるいは「お腹が膨張している感覚」です。

ところで、もし本当に腫れているのであれば、胃の組織に炎症があるか、臓器自体が浮腫で腫れ上がっているか、内部に大きな腫瘍があるか、といった状態のはずです。そのような状態であれば、単なる胃もたれではなく、激しい痛みや嘔吐、発熱、体重減少といった他の症状も必ず同時に現れます。

しかし、私たちが言うその「不快な感覚」は、ほとんどの場合、「感覚」そのものです。脳がそのように認識しているのです。

2. では、なぜそのような感覚が起こるのでしょうか?

ここには大きく分けて4つの理由があります。

  1. 機能性胃腸障害 - 最も一般的な原因です。内視鏡や腹部超音波検査では異常がないにもかかわらず、胃腸内部の感覚システムが過敏になり、ごくわずかな膨張に対しても脳が「ひどく張っている」と解釈する状態です。
  2. 胃排出遅延 - 胃は私たちが食べた食べ物を小腸へ少しずつ送るポンプの役割をします。しかし、この機能が遅れると、食べ物が胃の中に長く留まり、お腹がいっぱいに詰まっているような感覚が生じます。
  3. 自律神経系の問題 - 胃腸は単独で動いているわけではありません。自律神経、特に迷走神経が胃の運動性や胃酸分泌を調節しています。多くのストレスを受けると交感神経が過度に亢進し、胃腸の運動は停止し、胃酸分泌は増加します。
  4. ガスと空気の問題 - 空気嚥下(aerophagia)という現象があります。早食い、ガムを噛むこと、炭酸飲料の摂取、さらにはストレス状況下でも、無意識のうちに空気を飲み込んでしまいます。

3. 漢方医学的視点から見る胃の膨満感

漢方医学ではこれを「脹満(ちょうまん)」と表現します。「脹」は膨張、緊張を意味し、「満」はお腹がいっぱいに詰まり、滞る感覚を指します。ストレスによって肝気(かんき)が鬱滞したり、脾胃(ひい)が虚弱で消化がうまくいかなかったり、食べ物がうまく分解されずに停滞した食積(しょくせき)の状態でも、このような感覚は共通して現れます。

4. では、治療は必要なのでしょうか?

もちろん必要です。診断名がないからといって治療が不要なわけではありません。この感覚が繰り返されると、食事に対する不安、慢性的なげっぷ、腹部不快感、そして重症の場合には過敏性腸症候群や胃食道逆流症につながることもあります。

初期には食事の調整、腹部のリラックス、腹式呼吸、軽い運動だけでも回復が可能ですが、放置すると感覚過敏が固定化され、後には薬でも抑えにくくなります。

「胃が腫れている感じ」、実は胃ではなくあなたの神経系が過敏になっているのかもしれません。検査は正常でも、体は明らかに異常信号を送っています。このような時は我慢せず、パターンを観察し、生活を調整し、必要であれば機能的治療を受けるべきです。

感覚は脳が解釈した情報です。その感覚が繰り返されるのであれば、それは脳が構造化された信号を送っているのです。その信号を無視しないでください。

ありがとうございます。

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崔然昇

崔然昇 代表院長

15年の臨床経験と精密なデータ分析に基づき、ダイエットから難治性疾患まで、体のバランスを取り戻す統合治癒ソリューションを提案します。

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