最近、非対面でのダイエット漢方処方が増えていますが、直接来院する場合と大きな違いはあるのでしょうか?
結論から申し上げますと、どちらにも確かなメリットがあります。非対面処方は、忙しい社会人の方にとって非常に便利です。しかし、来院診療の核心は、私が患者様の顔色、脈、舌の状態を直接確認する「望聞問切(ぼうもんもんせつ)」ができる点にあります。単に体重を減らすだけでなく、お体のどこに滞りがあるかを精密に把握できるため、より細やかなオーダーメイド処方が可能です。
実は私もかつて、意欲だけが先行して無闇に食事制限をしたり、流行りの薬を試したりして失敗した経験があります。その時に痛感したのは、人によって太る「質(パターン)」が全く異なるということです。非対面処方はアンケートを通じて迅速に方向性を決める効率的な手法ですが、対面診療はその「質」を直接確認するプロセスです。
例えば、体内に老廃物が蓄積した「痰飲(たんいん)」が激しい方なのか、あるいは血行不良で停滞した「瘀血(おけつ)」が問題なのかによって、処方のディテールは完全に異なります。特に、消化力が低下している「脾虚(ひきょ:脾機能の低下)」の状態の方に強い薬を使用すると、ふらつきや吐き気を引き起こす可能性があります。直接お会いして脈を診ることで、こうした繊細なコンディションを捉え、副作用を最小限に抑えることができます。
まとめさせていただきます。
| 区分 | 非対面処方 | 対面診療(白鹿潭) |
| :--- | :--- | :--- |
| アクセス | 非常に便利(時間の節約) | 来院が必要(相談に時間を要する) |
| 診断方式 | アンケートおよび問診中心 | 望聞問切(視聽問切)に基づく精密診断 |
| 処方の精度 | 標準化された個別処方 | 個人のリアルタイムな状態を反映した処方 |
| 身体チェック | 自己測定ベース | 体組成および体型の精密分析 |
| コミュニケーション | テキスト・電話中心 | 対面相談による深い悩みへのアプローチ |
利便性を重視されるのであれば非対面が適していますが、「自分の体の正確な状態を知り、正しい方向性で改善したい」と思われるなら、ぜひ一度ご来院いただき、一緒に最適な方法を考えることをおすすめいたします。
医療者による確認