最近、非対面での処方(オンライン診療)が増えていますが、わざわざ漢方医院に直接行って診察を受けるのと何が違うのでしょうか?
非対面診療は時間的に非常に便利で、アクセスが良いという大きなメリットがあります。しかし、対面診療の核心は、私が直接患者様の顔色を拝見し、脈診や腹診を行うことで、身体の状態を精密に把握できる点にあります。単に体重を減らすだけでなく、身体のどこに滞りがあり、「瘀血(おけつ)」が生じているのかを正確に突き止めたい場合は、ご来院される方が圧倒的に有利です。利便性を取るか、精密な診断を取るか、ご自身の状況に合わせてご検討ください。
実は私も修行時代には、「適切な薬さえ出せれば十分ではないか」と考えていた時期がありました。しかし、10年以上診療を続けてきて痛感したのは、ダイエットは単に「食事を減らして運動を増やす」だけで解決する問題ではないということです。
非対面診療は問診票ベースであるため、迅速で便利です。しかし、韓医学の核心は、直接見て、聞き、触れて診察する「望聞問切(ぼうもんもんせつ)」にあります。気力が不足して痩せない「脾虚(ひきょ:脾臓機能の低下)」の状態なのか、あるいは老廃物が蓄積した「痰飮(たんいん)」や、血液循環が停滞した「瘀血(おけつ)」が問題なのかによって、処方は完全に分かれる必要があります。
特に、西洋薬によるダイエットで苦労された方や、リバウンドを繰り返している方は、身体のバランスが大きく崩れていることが多いです。そのような場合こそ、私が直接脈を診て、お腹を触る「腹診」を行う必要があります。今この方に「強力な代謝促進」が必要なのか、それとも「不足している気力の補完」が優先なのかを正確に判断してこそ、副作用を最小限に抑えられるからです。
【非対面 vs 対面診療の比較】
- 利便性:非対面(非常に高い) / 対面(低い)
- 診断の精密さ:非対面(問診票ベース) / 対面(脈診・腹診を含む)
- 個別処方:非対面(標準的な処方中心) / 対面(個々の状態に合わせた加減)
- 副作用のモニタリング:非対面(患者の報告に依存) / 対面(身体的徴候を直接確認)
- コミュニケーションの深さ:非対面(単発的) / 対面(深いカウンセリングが可能)
ご自身の身体にぴったり合う精巧な設計(処方)を希望されるのであれば、少し手間はおかけしますが、ぜひ当院へ直接ご来院ください。一緒に最適な解決策を考えていきましょう。
医療者による確認