非対面でダイエット漢方を処方してもらった場合、実際に効果はありますか?他の方は一般的にどのように進めていらっしゃるのか気になります。
非対面診療でも、問診とカウンセリングを丁寧に行えば十分な効果が期待できます。ただし、すべての方に最適とは限りません。食欲抑制を優先して急ぎで開始される方がいる一方で、消化不良などの症状が強く、直接来院して体質診断を受けたいという方もいらっしゃいます。カウンセリングを通じて、「ただ食事制限をすればいいと思っていたが、自分の身体の状態を聞いて、なぜ今まで痩せなかったのか納得した」という患者様は非常に多いです。
実際に診療室でお会いした方の事例を挙げさせていただきます。30代の会社員Aさんは、常に体が重く、むくみがひどいという悩みで来院されました。これは韓医学で言うところの「痰飮(たんいん)」、つまり老廃物が蓄積して循環が滞っている状態です。このような方に無理に食欲だけを抑えさせると、気力が低下し数日で挫折してしまいます。そのため、まずは体内の老廃物を排出する処方を提案し、体調が整うことで自然と体重も減少していきました。
一方でBさんは、急激に体重が増え、強い無力感に襲われていました。これは韓医学では「脾虚(ひきょ)」、つまり脾臓が弱まり栄養を適切に吸収・運搬できない状態と考えられます。このような方に無理なダイエット薬を使用すると、かえって眩暈や倦怠感が出やすくなります。私自身も若い頃、意欲だけが先走って無理な断食をした際、本当に世界が回るような感覚を味わったことがあります。そんな失敗を経験しているからこそ、患者様の不安な気持ちに寄り添うことができます。
ダイエットとは単に「食べる量を減らすこと」ではなく、身体のどこが滞っているかを突き止め、それを解消するプロセスです。例えば「瘀血(おけつ)」といわれる血行停滞がある場合、代謝は必然的に低下します。非対面診療でも多くの方をサポートしておりますが、日頃の消化状態や睡眠パターン、むくみの程度によって処方の方向性は異なります。まずは現在の身体の状態を正確に把握することこそが、リバウンドを防ぐ最短ルートです。
医療者による確認