基礎・原因の理解
Q. ウォーキングをしているのですが、なぜ歩く速度によってダイエット効果が変わるのでしょうか?
A.
ポイントは「心拍数」と「エネルギー源」の切り替えにあります。ゆっくり歩くと主に炭水化物が消費されますが、速度を上げ、少し息が切れる程度になると脂肪燃焼率が急上昇します。医学的には最大心拍数の60〜70%の範囲に入ってこそ、体脂肪が本格的に燃焼し始めます。単に歩けば良いのではなく、体が「脂肪を使わなければならない」と認識する速度まで上げる必要があります。
📝 詳細回答
実は私も以前は「とにかくたくさん歩けば痩せるだろう」と思い、のんびりと散歩していましたが、体重に変化がなく戸惑った経験があります。専門家である私も、最初は試行錯誤しました。
私たちの体は、歩く速度によって使用する燃料が変わります。非常にゆっくり歩くときは血中のグルコース(炭水化物)を優先的に使い、速度が上がり心拍数が上昇して初めて、蓄積された脂肪が利用され始めます。この転換点こそがダイエットにおける「核心となる速度」です。
韓医学(伝統韓国医学)では、これを「気血(きけつ)の循環」の問題として捉えます。歩く速度が遅すぎると、体内の老廃物である「痰飮(たんいん:体液が停滞して粘り気が出た状態)」や「瘀血(おけつ:古い血が滞り流れを塞いでいる状態)」が十分に解消されません。適度な速度で軽く汗ばむ程度まで負荷をかけることで、初めて気力が巡り、蓄積された老廃物が排出されます。
特に、もともと消化機能が弱い「脾虚(ひきょ:脾臓の機能が低下した状態)」の体質の方は、急に激しく走るとかえって気力が激しく消耗し、数日で挫折しやすくなります。そのため、ご自身の体力に合わせて「少し息は切れるが、隣の人と会話はできる」程度の速度を見つけることが重要です。
ただ漫然と長く歩くよりも、体の循環が活性化する適正速度を維持する方が、体脂肪の管理にははるかに効率的です。ご自身の体質に合った運動強度が気になる方は、ぜひ一度来院して一緒にチェックしてみましょう。
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専門家監修
崔然昇
代表院長
最終レビュー 2026.05.13
