基礎・原因の理解
Q. カロリー計算機で計算して一生懸命運動しているのに, なぜ痩せないのでしょうか?
A.
カロリー計算機が示すのはあくまで「平均的なエネルギー消費量」であり、お一人おひとりの「実際の代謝効率」までは把握できません。エネルギーの流れを辿ると、計算上の数値を信じて運動しても、代謝機能が低下(停滞期)していれば、実際の消費量は減り、体重は変わらないままになります。単に「少なく食べて多く動く」という算数よりも、今の自分の体がエネルギーを効率よく燃焼できる状態にあるかを確認することが非常に重要です。
📝 詳細回答
私もかつては意欲だけが先行し、カロリー計算機を片手にランニングマシンの上で盲目的に努力していた時期がありました。数値で明確に出るため信じて走っていましたが、ある時からいくら走っても体重が全く変動しなくなり、途方に暮れたことを覚えています。
現代医学の視点で見れば、人間の体には非常に強い生存本能が備わっています。活動量が急激に増えたり、食事量が減ったりすると、体は自動的に代謝率を下げてエネルギーを節約しようとします。そのため、計算機に表示された分だけ運動しても、実際にはそれだけのエネルギーが消費されないのです。
韓医学では、このような状態を「気の停滞」や「老廃物の蓄積」として捉えます。特に鍵となるのが「痰飮(たんいん)」です。体内に不要な水分や老廃物が粘着質に溜まると、エネルギー代謝の経路が塞がってしまいます。さらに「脾虚(ひきょ)」、つまり脾臓の機能が弱まっていると、栄養分をエネルギーに変換する力自体が低下します。
「瘀血(おけつ:停滞した血液)」に「痰飮」が重なり循環が滞ると、どんなに優れた運動をしても、燃料である脂肪がエンジンである細胞まで届かず、燃焼されません。「どれだけ動いたか」を問う前に、「自分の体が燃料を燃やす準備ができているか」を見極める必要がある理由がここにあります。臨床経験からも、闇雲に歩くことより、まずは詰まっている部分を解消することこそが、減量への近道であると考えています。
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専門家監修
崔然昇
代表院長
最終レビュー 2026.05.12
