基礎・原因の理解
Q. 産後ダイエットは一般的なダイエットと何が違うのでしょうか?なぜ単純に食事制限をしてはいけないのか気になります。
A.
産後ダイエットは単に体重を落とすことではなく、妊娠と出産で乱れた体のバランスを整えることが先決です。【浮腫・老廃物の停滞】→【基礎代謝の低下】→【体重減少の停滞】という流れがあるため、無理に絶食すると体は「非常モード」に入り、かえって痩せにくい体質になってしまいます。回復と減量を同時に進めることが核心です。
📝 詳細回答
産後の体調は非常に複雑です。単に体重が増えただけでなく、ホルモンの変化や水分量、そして「気」の流れが完全に変わっている状態だからです。
医学的に見ると、出産直後は高プロラクチン血症などの影響で代謝が低下し、関節も緩んでいます。この時期に無理な食事制限や高強度の運動を強いると、体は自己防衛本能からエネルギーを溜め込もうとします。「こんなに努力しているのに、なぜ痩せないのか」というもどかしい状況は、ここに起因します。
韓医学(伝統韓国医学)では、これを「瘀血(おけつ)」と「痰飮(たんいん)」という概念で説明します。瘀血とは停滞した悪い血、痰飮とは排出されずに残った老廃物のことです。出産後、これらが体に残ると気血の循環が妨げられ、浮腫が長引き、代謝効率が著しく低下します。
さらに、産後は「脾虚(ひきょ)」、つまり脾臓の機能が弱まりやすい状態にあります。消化・吸収を担う脾機能が低下していると、体に良いものを食べてもエネルギーとして活用できず、そのまま脂肪に蓄積されてしまいます。
したがって、産後ダイエットは「食べる量を減らすこと」よりも先に「適切に排出すること」が重要です。凝り固まった瘀血を解き、痰飮を取り除いて循環の道を切り拓くことで、初めて体重減少という結果が自然にตามってきます。ご自身の体の回復速度に合わせ、ゆっくりと、しかし正しい方向へアプローチすることこそが、実は最も効率的な近道なのです。
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専門家監修
崔然昇
代表院長
最終レビュー 2026.05.13
