ダイエット中、チョコレートや間食をひたすら我慢するしかないのでしょうか?東洋医学(漢方)の観点から、賢い間食の摂り方を知りたいです。
私もかつては仕事帰りにチョコを食べるのが日課だったので、そのお気持ちはよく分かります。無理な我慢はリバウンドや過食の元です。漢方では、甘いものが欲しくなる原因を「脾虚(ひきょ)」、つまり消化機能の低下と考えます。意志の力に頼る前に、まずは体のエネルギー状態を整えましょう。体内の老廃物を掃除し、血糖値の乱高下を抑えながら不足した気(エネルギー)を補えば、自然と食欲をコントロールしやすくなります。
私も以前はストレスを感じるとすぐにチョコレートに手が伸びていました。頭がぼんやりする時に感じるあの甘さは、なかなか断ち切れるものではありませんよね。しかし、漢方医としての経験から、これは単なる食欲の問題ではないと気づきました。東洋医学の観点から、賢く間食と付き合う4つの方法をご紹介します。
まず「脾虚(ひきょ)」を改善し、偽の空腹感を抑えることが大切です。消化器系である「脾」の働きが弱まると、体は急いでエネルギーを補おうとして糖分を欲します。脾の機能を高めてあげれば、チョコへの執着も自然と薄れていきます。
次に、体内の老廃物である「痰飲(たんいん)」や「瘀血(おけつ)」を排出する必要があります。これらが蓄積して気血の巡りが滞ると、細胞に栄養が届かず、体は常に「お腹が空いた」という信号を出し続けます。この「老廃物の掃除」こそが、間食の誘惑に勝つための鍵となります。
もし食べるなら、カカオ含有量の高いものを選び、空腹時ではなく食後すぐに少量摂取してインスリンの急上昇を防ぎましょう。漢方では「胃熱(いねつ)」を鎮める生薬を用いて、異常な食欲を落ち着かせることもあります。
最後に、体質的な弱点を漢方薬で補ってみてください。「気虚(ききょ)」でエネルギー不足だったり、「肝火(かんか)」でイライラが溜まっていたりすると、無性に甘いものが欲しくなります。体質に合わせた処方でバランスを整えれば、我慢するダイエットではなく、体が楽になるダイエットが可能になります。
ただ我慢するだけでは、いつか体に不調をきたします。なぜ体が間食を求めているのか、そのサインを読み解くことが大切です。ぜひ一度ご相談いただき、一緒に原因を探してみましょう。
医療者による確認