子供の肥満が心配なのですが、韓医院ではどのような段階でダイエット(減量)を進めるのでしょうか?
お子様にとって最も重要なのは「成長」です。無理な食事制限は絶対に避けるべきです。まずは体質と臓腑の機能を把握し、体内に蓄積した老廃物を除去した後、食習慣を整えていきます。単に体重の数字を減らすのではなく、体のバランスを整えることで、自ら調整できる力を養うことが目的です。成長期に無理な絶食をすると、健康を損なう恐れがあるため、慎重なアプローチが必要です。
子供の肥満へのアプローチは、成人とは全く異なる必要があります。成長板が開いており、ホルモンの変化が激しい時期であるため、無理に食事を制限すると身長の伸びを妨げてしまうからです。そのため、当院では以下のステップで進めてまいります。
1. 体質診断と原因の把握:なぜ太るのかという根本原因を探ります。消化器が弱く、摂取した栄養をエネルギーに変換できない「脾虚(ひきょ:脾臓機能の低下)」なのか、あるいは気血の流れが滞っているのかを、診脈などを通じて確認します。
2. 体内老廃物の除去:体内に蓄積した「痰飲(たんいん:異常な体液の停滞)」や「瘀血(おけつ:停滞した血液)」を整理します。これらの老廃物が代謝を妨げ、太りやすい環境を作っているためです。
3. 代謝機能の活性化:韓薬や鍼治療を用いて基礎代謝量を高めます。無理に体重を落とすのではなく、体が自然にエネルギーを消費できる、いわば「燃費の良い体」へと改善していきます。
4. 生活習慣の矯正:最後は食事と睡眠の改善です。ここで重要なのは「禁止」ではなく「代替」することです。お子様がストレスを感じないよう、緩やかに習慣を変えていくことが成功の鍵となります。
効率ばかりを求めて無理なダイエットをしても、結局はリバウンドや健康被害を招きます。大切なのは「バランス」です。成長を妨げることなく、健康的な体型へと導くことが、子供のダイエットにおいて最も重要な視点だと考えております。
医療者による確認