ダイエット漢方を試してみたいのですが、丸剤と煎じ薬(液剤)ではどちらが私に合っていますか?院長のおすすめはどちらでしょうか?
手軽に服用したい場合は「丸剤」が適しており、体の具体的な弱点まで補いたい場合は、体質に合わせた「煎じ薬」をお勧めします。丸剤は持ち運びに便利な反面、処方の柔軟性に欠ける部分があります。一方、煎じ薬は吸収が早いですが、独特の香りと嵩張る点が負担になることもあります。ご自身のライフスタイルに最も合うものを選ぶことが、挫折せずに最後まで続ける秘訣です。
私自身も以前、闇雲に痩せようと流行りだけを追い求め、胃腸を壊してめまいに悩まされた経験があります。その時に痛感したのは、やはり自分にぴったりの服を選ぶように、漢方も自分に合うものを選ぶのが一番だということです。ダイエット漢方は大きく「丸剤」と「煎じ薬」に分けられますが、それぞれ長所と短所がはっきりしています。
まず丸剤は、利便性の面で圧倒的です。忙しい会社員の方でもバッグに入れて持ち運びやすく、漢方特有の匂いもほとんどありません。煎じ薬より価格の負担が少ないのもメリットです。ただ、既製品として調剤されているケースも多いため、細かな体質の変化や急な体調不良を100%反映させるには、少し物足りない部分もあります。
対して煎じ薬は、まさに「あなただけのための仕立て服」だとお考えください。消化力が弱く少し食べただけでもお腹が張る『脾虚(ひきょ)』の症状がある方や、老廃物が溜まって体がむくみやすい『痰飲(たんいん)』がひどい方に、その時々に必要な生薬を調節して配合できます。吸収が早いため、体の反応も比較的早く現れるのが特徴です。しかし、ある程度のボリュームがあり、その都度温めて飲む手間は考慮しなければなりません。
私がカウンセリングで最も重視するのは、患者様の『意志力の消耗』です。どんなに良い薬でも、忙しくて飲み忘れてしまっては意味がありません。生活リズムが不規則な方には丸剤を、体力が著しく低下している方やデリケートな体質の方には煎じ薬をお勧めしています。結局のところ、『どちらが良いか』よりも『どちらなら無理なく毎日続けられるか』が、ダイエット成功を左右する核心となります。
医療者による確認