院長先生、ダイエット中にチートデイを設けようと思っているのですが、漢方医の視点からおすすめのメニューはありますか?
心理的な報酬を得て代謝の低下を防ぐためにも、チートデイは非常に効果的です。メニューは牛肉、刺身、しゃぶしゃぶなど、素材の良さを活かした高タンパクな食品を中心に選びましょう。ただし、糖分の多い刺激物はインスリン値を急上昇させ、これまでの努力を台無しにする恐れがあります。ご自身の消化力や体調に合わせて「賢く」食べることが最も重要です。
私自身もかつては鶏胸肉ばかりをストイックに食べ続け、チートデイになると反動でトッポギをドカ食いしては、激しい自己嫌悪に陥るという失敗を繰り返してきました。その経験から辿り着いた結論は、チートデイとは「食べたいものを何でも無計画に食べていい日」ではないということです。
東洋医学の観点から見ると、適切なチートデイは「脾虚(ひきょ:消化機能の低下)」を防ぐ役割を果たします。脾の機能が落ちるとエネルギー代謝も同時に低下しますが、この時に質の高い栄養を適切に補給することで、体は再び脂肪を燃焼させるモードへと切り替わります。また、精神的な解放感を得ることで、ダイエットを継続するための大きな原動力にもなります。
しかし、副作用には注意が必要です。急激に高炭水化物を摂取すると、体内に「痰飲(たんいん)」という不要な老廃物が蓄積し、ひどい浮腫(むくみ)を引き起こします。特に辛くて塩分の強い出前料理などは、血流を阻害して「瘀血(おけつ)」を作る原因となります。翌朝、体が重だるく感じたり、節々が痛むようなら、それは残念ながら失敗したチートデイと言えるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、味付けを控えた牛肉や豚肩ロースなどの焼き肉、新鮮な刺身、野菜をたっぷり添えたしゃぶしゃぶです。タンパク質と食物繊維を十分に摂取すれば、脳もしっかりと満足感を得ることができます。
チートデイのメニュー選びも、最終的にはご自身の体質や減量ペースに合わせて戦略的に行うべきです。炭水化物を補うべき方もいれば、脂質をより警戒すべき方もいます。当院にご相談いただければ、今の体調に合わせた最も安全で効果的な「ご褒美メニュー」を、一緒に詳しくアドバイスさせていただきます。
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