基礎・原因の理解
Q. ダイエット薬を飲むと生理周期が乱れてしまいますが、これと痩せることに何か関係はありますか?
A.
ダイエット中の生理不順は、身体からの非常警報と捉えるべきです。無理な食事制限や薬の使用はホルモンバランスを崩し、基礎代謝を急落させます。韓医学ではこれを、血と栄養が不足した「血虚(けっきょ)」の状態と診断します。身体が生存のために代謝を下げ、脂肪を蓄えようとするモードに切り替わるため、生理が乱れるとダイエットの効率も著しく低下してしまいます。
📝 詳細回答
以前、私もやる気が先走って無理に食事を抜いた際、立ちくらみがしてふらふらになった経験があります。ですから、その不安なお気持ちはよく分かります。実際、サクセンダやウゴービのような注射剤や、強い食欲抑制剤を使用していると、突然生理が止まったり、周期がバラバラになったりして来院される方が非常に多いです。
西洋医学的には、脳の視床下部が現在の栄養不足を深刻な危機状況だと判断して起こる現象です。まずは生き残ることを優先し、女性ホルモンの分泌を一時的にストップさせるのです。韓医学(東洋医学)では、この状態を「血虚(けっきょ)」や「衝任脈(しょうにんみゃく)」の機能低下と表現します。体内のきれいな血液とエネルギーが枯渇すると、身体は生殖機能のような『今すぐ命に関わらない』機能から先にシャットダウンしてしまいます。
本当の問題はここからです。身体が非常事態だと判断した瞬間、エネルギー消費を抑えるために基礎代謝量を極限まで下げます。こうなると、悔しいほど食べなくても痩せない『停滞期』に突入します。
さらに、老廃物である「痰飲(たんいん)」や、巡りが悪くなった血液である「瘀血(おけつ)」が下腹部に滞ると、子宮の循環はさらに悪化します。つまり、生理不順は単に周期が乱れるだけの問題ではなく、身体の代謝エンジンが止まりかけているという赤信号なのです。今は薬の量を増やして身体を追い込むのではなく、不足している気血(きけつ)を補い、崩れたバランスを整えるべき時期です。
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専門家監修
崔然昇
代表院長
最終レビュー 2026.05.13
