基礎・原因の理解
Q. お腹の肉だけがどうしても落ちないのはなぜでしょうか?腹部肥満の数値が何を意味するのかも詳しく知りたいです。
A.
腹部肥満は単なる体重増加ではなく、内臓の隙間に蓄積した「内臓脂肪」の状態を指します。過食や運動不足でインスリン抵抗性が高まると、脂肪が臓器の間に溜まり全身の炎症を引き起こします。韓医学(東洋医学)では、これを気血の巡りが滞り老廃物が蓄積した「痰飲(たんいん)」の状態と見なします。内臓脂肪特有の代謝性質により、単なる絶食では解消しにくいのが特徴です。
📝 詳細回答
こんにちは。白鹿潭(ペンノクタム)韓医院のチェ・ヨンスン院長です。私自身も診察後に夜食を食べてしまい、お腹だけがぽっこり出て悩むことがよくあります。30代から50代の社会人の方なら、誰もが共感する悩みではないでしょうか。
一般的に腹部肥満の数値は、内臓脂肪の量を測る指標です。西洋医学的なメカニズムは明確で、お酒や精製炭水化物を好むと血糖値が乱高下し、インスリンが過剰分泌されます。これが繰り返されると「インスリン抵抗性」が生じ、余ったエネルギーが皮下脂肪ではなく、臓器の間の「内臓脂肪」として蓄積されます。これは通常の脂肪よりも落としにくい「毒性のある脂肪」とお考えください。
韓医学では、この現象を主に3つの観点から分析します。まず、消化機能が低下してエネルギーを燃焼できなくなる「脾虚(ひきょ)」、いわばエンジンの出力不足の状態です。そこに、消化しきれなかったカスが粘り気のある老廃物となった「痰飲(たんいん)」が加わります。さらに、血流が滞りお腹が冷えて代謝が落ちる「瘀血(おけつ)」が重なると、非常に痩せにくい体質になってしまいます。
私自身の経験からも言えることですが、腹部肥満はただ空腹を我慢するだけでは解決しません。体内の代謝システム自体が故障しているからです。臓器の間にこびりついた「痰飲」と「瘀血」を取り除き、気力を補うプロセスが不可欠です。一人で悩んで絶食するのではなく、現在の巡りの状態を私と一緒に一歩ずつ確認していくことをお勧めします。
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専門家監修
崔然昇
代表院長
最終レビュー 2026.05.13
