毎朝、まぶたがパンパンに腫れているのですが、これも太りやすさと関係がありますか?なぜ私だけ特にひどく浮腫むのでしょうか?
鏡を見るたびに落ち込んでしまいますよね。これは単なる水分の摂りすぎではなく、体内の巡りが滞り、老廃物が溜まってしまった「循環停滞」のサインです。漢方ではこれを「脾虚(ひきょ)」、つまり消化器系の機能低下と呼びます。体のエンジンが弱まりエネルギー消費効率が落ちているため、同じように食べても脂肪がつきやすい環境になっていると言えます。
顔、特にまぶたが浮腫みやすい方は、西洋医学的には血流やリンパの停滞を疑いますが、漢方(東洋医学)ではより根本的な「代謝エンジン」の不調に注目します。
まず考えられるのが**脾虚(ひきょ)**という状態です。漢方において「脾」は水分を運搬し、栄養を全身に供給する重要な役割を担っています。この機能が弱まると水分が適切に循環せず停滞し、そこで生じる老廃物が**痰飲(たんいん)**となります。これはいわば体内の「汚れた水」です。
皮膚の薄い目元に痰飲が溜まると浮腫みが生じ、これが慢性化すると気血の巡りを妨げて基礎代謝を低下させます。「浮腫みを放置すると脂肪になる」という言葉は、漢方的にも理にかなっています。体内の**水毒(すいどく)**を排出することにエネルギーを使い果たしてしまい、脂肪を燃焼させる余力がなくなってしまうからです。
臨床の経験上、このような体質の方は無理な絶食では解決しません。むしろ脾の機能がさらに弱まり、リバウンドを招きやすくなります。大切なのは、無理に減らすことよりも、脾の機能を回復させて痰飲を排出することです。詰まった排水管を掃除するように、体の巡りのルートを整えることが健康的なダイエットの第一歩となります。
医療者による確認