先生、ダイエットの時にどうして野菜中心に食べるように言われるんですか?具体的にどのような仕組みなのか知りたいです。
簡単に申し上げますと、野菜に豊富に含まれる食物繊維が糖分の吸収を緩やかにし、インスリンが急上昇するのを抑えてくれるからです。 つまり [食物繊維の摂取 → 血糖値上昇の抑制 → インスリン分泌の最適化 → 脂肪蓄積の抑制] という流れで作用します。単に低カロリーだから痩せるのではなく、体内のホルモン体系を安定させることで、体重管理がしやすい状態に導くという原理です。
私も以前、意欲だけが先走って鶏胸肉ばかりを食べ続け、すぐに限界が来てふらふらになった経験があります。試行錯誤した結果、結局のところ核心は「血糖値の管理」と「消化効率」にあると分かりました。
西洋医学的な視点では、野菜の食物繊維が腸内で網のような役割を果たすと考えられています。これにより、炭水化物が糖に変わって血液に吸収される速度が遅くなります。その結果、脂肪を蓄積させるホルモンであるインスリンが過剰に分泌されなくなり、太りにくい状態が作られます。
一方、韓医学(伝統韓国医学)では、これを「痰飮(たんいん)」の観点から解釈します。痰飮とは体内に停滞した不要な老廃物のことで、食物繊維が不足すると腸内の停滞がひどくなり、痰飮が溜まりやすくなります。ただし、「脾虚(ひきょ)」、つまり脾臓の機能が弱く消化力が低い方は、生野菜を食べるとかえって胃もたれすることがあります。
ですので、単に「野菜だけ食べてください」とはお伝えしません。体質に合わせて、軽く加熱した野菜や温性質の食材を組み合わせて召し上がる必要があります。ご自身の消化能力と現在の代謝状態をまず把握することが、リバウンドのないダイエットの第一歩です。具体的にどのような野菜があなたに合っているかは、ぜひご来院の際に一緒に検討しましょう。
医療者による確認