上半身は痩せているのに下半身ばかりがむくんで悩んでいます。韓医院(ハンイウォン)ではどのようなプロセスで治療を進めるのでしょうか?
仕事帰りに靴がきつく感じるような下半身の悩みは、単なる脂肪の問題ではなく「循環」の観点から解決する必要があります。まずは体内に蓄積した「瘀血(おけつ)」や「湿痰(しったん)」の状態を確認し、滞った気を巡らせて浮腫を改善することに集中します。代謝が低下している「脾虚(ひきょ)」タイプの方には、体質に合わせた処方を行い、無理のない範囲で実践できる生活習慣のアドバイスも併せて行います。このように、体全体の流れを根本から整えていくのが韓方のアプローチです。
韓医師である私も、一日中診療室に座っていると、仕事帰りには足が鉛のように重くなることがあります。下半身の悩みは、単に食事を減らせば解決するというものではありません。当院ではこの問題を大きく4つの段階に分けてアプローチします。
まず、体内の「ゴミ」を掃除することから始めます。体の中に不要な老廃物が溜まった状態を「湿痰(しったん)」と呼びます。これが下半身に停滞すると循環が阻害され、肉が付きやすくなります。この老廃物をスッキリと体外へ排出させることが治療の第一歩です。
次に、滞った通り道を切り拓きます。血液が濁って停滞する「瘀血(おけつ)」があると、下半身の温度が下がり、脂肪分解も遅れてしまいます。足先まで温かい気が巡るよう、滞っている部分を丁寧に解きほぐしていきます。
さらに、低下した「エネルギー工場」を再稼働させます。消化・代謝機能が生まれつき弱い「脾虚(ひきょ)」体質の方は、少し食べただけでも浮腫みやすく、それがそのまま下半身の重だるさにつながります。不足した気を補い、体が自らエネルギーを燃やせる環境を整えます。
最後に、日常生活で無理なく続けられる習慣を一緒に探しましょう。極端な断食には反対です。お仕事をしながらでも実践できる食事管理や、軽いストレッチを中心に、患者様に最適な方法を共に考えます。下半身の悩みは体質と循環を同時に解決していく非常に繊細な作業です。一人で抱え込まず、体の流れがどこで止まっているのか、一緒に解決していきましょう。
医療者による確認