最近ダイエットチョコレートが流行っていますが、漢方医の先生から見て本当にダイエットの助けになるのでしょうか?それとも他に良い方法がありますか?
ダイエットチョコは食欲を一時的に抑える「サポーター」にはなりますが、根本的な体質改善の解決策ではありません。糖分への欲求を和らげる利点はありますが、過剰摂取はインスリン抵抗性を高めたり消化機能を低下させたりする恐れがあります。代謝状態は人によって千差万別ですので、安易に頼る前に、まずはご自身の体の今の状態を正確に把握することが重要です。
私もチョコレートが大好きです。診察の合間に小腹が空いて、「ダイエット用」と書かれたものを一箱食べきってしまい、頭がふらふらした経験があります。漢方医の私でさえそうなのですから、食欲をコントロールすることがどれほど大変なことかよく分かります。
ダイエットチョコは心理的な空腹感を満たすには確かに役立ちます。カカオ含有量が高い製品は、ポリフェノールという抗酸化成分が代謝を活性化してくれるというメリットもあります。ストレスで脳が糖分を求めている時に、比較的「悪くない選択肢」として代案を提示しているわけです。
問題は人工甘味料です。いくらダイエット用とはいえ、腸内環境を乱しやすい性質があります。東洋医学ではこれを「痰飲(たんいん)」と呼びます。体内に老廃物が溜まり、気血の巡りを妨げている状態を指します。「太らないおやつ」という安心感が報酬系を刺激し、かえって過食につながる副作用も無視できません。
体質や状況を見極める必要があります。普段から消化力が落ちている「脾虚(ひきょ)」の症状がある方にはお勧めしません。脾(消化器系)の機能が弱いと、こうした甘い食べ物が体をより重く、だるくさせてしまうからです。ただし、食欲を我慢するのが非常に苦しいダイエット初期であれば、時々一欠片ずつ活用するのは良い方法です。
チョコレートに頼るよりも、まずは体内に滞っている「瘀血(おけつ、濁った血)」や老廃物を取り除くことをお勧めします。循環がスムーズになれば、刺激的な甘さを求める渇望も自然と治まってくるものです。一人で無理に頑張りすぎず、まずはご自身の巡りの状態がどうなっているか、私と一緒に詳しく確認してみましょう。
医療者による確認