地中海式ダイエットって、一体どういうものですか?体に良いとはよく聞きますが、なぜ痩せるのか気になります。
地中海沿岸の伝統に基づいたこの食事法は、野菜、果物、ナッツ、オリーブオイルを主軸としています。現代医学的には、不飽和脂肪酸がインスリン抵抗性を改善し、脂質代謝を正常化すると考えられています。韓医学(東洋医学)の観点からは、脾虚(脾の機能低下)によって生じた老廃物である「痰飲(たんいん)」を排出するのに非常に効果的です。単に摂取量を減らすのではなく、体の巡りを助け、自らエネルギーを燃焼できる体を作る過程なのです。
以前、私もダイエットのために無理な食事制限や鶏胸肉ばかりを食べる方法を試しましたが、ふらつきを感じてすぐに諦めてしまった経験があります。地中海式ダイエットは「何を食べないか」を悩むより、「どんな良いものを食べるか」に集中するため、忙しい現代人でも長く続けやすいのが大きなメリットです。
まず、現代医学では「炎症の抑制」と「血糖値の安定」が核心とされています。オリーブオイルに含まれる不飽和脂肪酸や野菜の食物繊維は、体内の慢性炎症を抑えるのに優れています。体内に炎症が増えると、インスリンが正常に働かなくなり脂肪を溜め込みやすくなりますが、地中海食はこのインスリン抵抗性を改善し、体脂肪を燃焼しやすい体質へと導いてくれます。
韓医学の視点で見れば、これは「脾胃(ひい:消化器系)」の機能を回復させる過程といえます。不規則な食生活やストレスで脾の機能が弱まった「脾虚(ひきょ)」の状態になると、体内に「痰飲(たんいん)」という粘り気のある老廃物が蓄積しやすくなります。これがいわゆる「中年太り」や「むくみ」の根本原因です。地中海食に含まれる全粒穀物や野菜は、この痰飲を洗い流し、気血の巡りをスムーズにする助けとなります。
特に、仕事のストレスでエネルギーが滞る「気滞(きたい)」の症状がある30〜50代の社会人の方には強くおすすめします。刺激の強いデリバリーフードの代わりに地中海食を取り入れることで、血が濁る「瘀血(おけつ)」の予防にも大きな効果があります。地中海式ダイエットは、結局のところ崩れた自浄システムを正してくれる「薬膳」のような存在です。ご自身の体質に合わせて少しずつ調整していけば、より健康的に体重を管理できるでしょう。
医療者による確認