基礎・原因の理解
Q. 50代になると、なぜ以前より痩せにくくなり、いわゆる「年齢による太り方」になるのでしょうか?
A.
体のエネルギー代謝効率が低下するためです。【ホルモンの変化 → 基礎代謝量の減少 → エネルギーの残留および蓄積】という流れが起こります。西洋医学的には筋肉量の減少と性ホルモンの低下が主因ですが、韓医学(伝統韓国医学)では、気血の巡りが滞り、老廃物が蓄積した状態と考えます。結果として、同じ量を食べていても消費されなかったエネルギーがそのまま「脂肪」になる構造です。
📝 詳細回答
実は私も、年齢を重ねるにつれて体力が以前とは違うことを痛感しています。昔は一食抜くだけでも体が軽くなったのに、今は少し気を抜いただけで体が重くなってしまいます。私も最初は「なぜこうなるのか」と試行錯誤を繰り返しました。
まず生物学的に見ると、50代前後はホルモンの急激な変化期です。エストロゲンやテストステロンなどの性ホルモンが減少すると、筋肉量が減り、基礎代謝量が大幅に低下します。これはエンジンの性能が落ちた車のようなもので、少量の燃料を入れてもすべて燃やしきれず、余ってしまうという原理です。
韓医学では、これを単なる老化ではなく「気血(きけつ)の停滞」と捉えます。特に血液循環がスムーズにいかずに生じる「瘀血(おけつ:停滞した血液)」や、体内の水分代謝が悪いために蓄積する「痰飲(たんいん:老廃物)」が増加します。こうした老廃物が通路を塞いでいると、代謝効率はさらに低下せざるを得ません。
また、消化吸収機能を担う脾(ひ)の機能が弱まる「脾虚(ひきょ)」の状態になると、栄養分を適切に吸収できず、むしろ体を重くさせる「湿痰(しったん)」だけが蓄積します。その結果、「食べていないのに太る」という理不尽な状況が発生するのです。
結論として、この時期のダイエットは単に食事制限をすることが正解ではないと考えます。停滞した気血の巡りを改善し、低下した代謝機能を再び引き上げるプロセスを必ず併行させる必要があります。ご自身の今の状態が「瘀血」によるものなのか、それとも「脾虚」による代謝低下なのかを正確に見極めることが重要です。
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専門家監修
崔然昇
代表院長
最終レビュー 2026.05.12
