ダイエット中にプロテインシェイクを飲む方が多いですが、先生はどう思われますか?私にもおすすめでしょうか。
忙しい日常で筋肉量を維持するのに、プロテインシェイクほど手軽なものはありません。ただ、液体なので満腹感が持続しにくいのが難点です。体質によっては消化が追いつかず、ガスが溜まることもあります。やみくもに摂取するのではなく、ご自身の消化状態や生活習慣を確認した上で、あくまで補助的に活用することをお勧めします。
私も以前、意欲ばかりが先走って三食すべてをシェイクで済ませ、胃腸を壊してふらふらになった経験があります。ダイエットをしようとしてかえって健康を損なうという失敗を自ら経験しているからこそ、その切実な気持ちは誰よりも理解できます。
まず、シェイクのメリットは明確です。忙しい方が食事を抜くよりは、質の高いタンパク質を手軽に補給できるため、筋肉量を守る助けになります。しかし、デメリットも慎重に見極める必要があります。最大の問題は「噛む」プロセスがないことです。脳は食べ物を噛むことで満腹感を認識しますが、流し込むだけではすぐに空腹を感じてしまいます。
特にホエイプロテインベースのものは、体質によって「痰飲(たんいん)」を作りやすい性質があります。痰飲とは、体内に滞った濁った液状の老廃物のことです。これが蓄積すると循環が滞り、体が鉛のように重く感じることもあります。韓医学ではこれを「脾虚(ひきょ)」、つまり消化器系の機能低下と結びつけて考えます。胃腸が弱い方が冷たいシェイクを常用すると、お腹が張ったり便秘になったりしがちです。せっかく取り入れたシェイクが体に毒となっては元も子もありません。
結論として、消化力が高く多忙な方には素晴らしい代替案になりますが、普段から胃腸が敏感な方や冷え性の方には、温かい一般食を基本にすることをお勧めします。シェイクはあくまで「補助」であることを忘れないでください。ご来院いただければ、胃腸の状態を詳しく拝見し、どのような食生活が最も効率的か、一緒に最適なプランを考えていきましょう。
医療者による確認